廃棄物・中間処分
廃棄物の資源化をより一層すすめていきます
私たちが捨てているものの多くは、ゴミではありません。
ほとんどが資源になります。適正に分別や選別をし、適切な処理をすれば、新たな資源として生まれ変わります。
当社は高度に作業の合理化を図り、廃棄物の資源化率を高めていく一役を担っています。
資源の理想的な循環社会に向けて
容器包装リサイクル法や家電リサイクル法などの法律がありますが、一般廃棄物のリサイクル率は、日本全体でみると20%程度。
廃プラスチックや金属くずなどの産業廃棄物ではリサイクル率が進んでいるものの、総排出量に対する再生利用量の割合は53%程度にすぎません。
資源を大量に輸入している日本では、資源をいかに有効に活用していくかがとても重要な課題です。
有限資源をうまく循環させていくことで、豊かな生活も経済活動の活性化も実現していきます。
そのために、静脈産業の一員として、新たな取り組みに挑戦していきます。
選別基地としてもご活用できます
当社では、さまざまな廃棄物を取り扱っています。
独自の資源化ルートを確立し、廃棄物の種類に応じて、適切な処理を行っています。
主な資源化の取り組みを紹介します
- 01 運ばれてくる時にはさまざまな種類が混在している廃棄物を、正確に素早く分別し、
その後の資源化を進めやすくしています。 - 02 廃棄物は破砕・圧縮することによって、輸送コストを削減することが出来ます。
廃棄物の種類に応じて、専用の破砕機・圧縮機で破砕・減容化しています。 - 03 体積の98%は空気でできている発泡スチロール。
熱を加えて溶融し、資源化しやすい処理を行っています。 - 04 ガラスビンは、着色しているものと透明なものでは、再利用できる分野が異なります。
最新鋭のビン色選別破砕ラインで効率的に分類・破砕を行っています。
ビン色選別破砕ライン
トレイ発泡スチロール溶融機
施設紹介
使用済み蛍光灯・水銀灯のリサイクル
蛍光管の適正処理が強調されるのは、何といっても蛍光管に水銀が使用されているからです。蛍光管には、その発光原理から微量ながら水銀がどうしても必要とされるのです。水銀を使用しない蛍光管はいまの技術ではできません。したがって、蛍光管がごみになったとき、適正処理をしなければ、使用されている水銀が環境中に放出され、環境を汚染し、さらには人間の健康にも影響がでる恐れがあるのです。
当社は、野村興産株式会社の協力会社として、環境に配慮した処理施設で中間処分(破砕)後、ドラム缶詰めで野村興産㈱イトムカ鉱業所に搬送し、水銀を回収するとともに、同時にガラスやアルミなどの再資源化しています。
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01回収された蛍光灯
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02丁寧に安全に破砕
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03破砕した蛍光灯
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04水銀灯破砕機
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05破砕した水銀灯
乾電池のリサイクル
乾電池は多くの場合は、自治体が不燃ゴミとして回収しています。亜鉛やマンガンなどの貴重な資源を含んでいる乾電池ですが、大半は埋め立て処分されていて、リサイクル率は約2割程度です。
そこで当社では、積極的に廃乾電池を回収し、形状や種類に応じて分別し、野村興産株式会社に搬送しています。
その後、解体・加工されて、電子部品の原料等に使われます。
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01専用箱
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02選別ライン(異物除去)
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03選別ライン(他種除去)
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04選別ライン(分別)
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05乾電池送付用ドラム缶
発泡スチロールのリサイクル
発泡スチロールの製品体積の98%は空気。
重量に対して体積が大きいことから、再資源化を難しくしていました。
当社では専用の溶融機械を使って減容固化をしています。
その後は、専門の再商品化事業者に搬送し、再び発泡スチロールの原料として使われています。
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01回収された発泡スチロール
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02溶融
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03減量化された物
PETボトルのリサイクル
PETボトルは、自治体等で回収が行われて、リサイクルが進んでいる廃棄物の1つです。
当社では、回収されたPETボトルを圧縮・梱包して、ベールと呼ばれる塊にします。
その後、専門の処理業者に搬送。
再資源化されてリサイクル製品になったり、衣料素材に使われたりします。
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01集められたPETボトル
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02PETボトルの圧縮・梱包
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03PETボトルのベール品の保管
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04PETボトルのベール品
プラスチック製容器包装
さまざまな種類がまじったプラスチック製容器包装。
石油資源の有効利用という観点から、さらなる再資源化が望まれています。そこで当社では、回収されたプラスチック製容器包装を、専用設備を使い減容圧縮・梱包します。
その後は専門の処理業者に搬送。鉄鉱石還元剤、プラスチックの化学原料、発電所等の燃料などに再資源化されています。
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01回収された廃プラスチック
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02専用機で分別・減容圧縮
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03処理後の廃プラスチック